で、苦労して導入したWindows10だけど、果たしてその導入価値があるかどうかである。
今のところ「価値はない」というのが概ねの感想。なぜか。
(1)遅い。
とにかく反応が遅くなった。起動も遅い。うちの別のマシンは起動がものすごく早くなったのだが、BootcampのMacでは全く早くならないどころかかえって遅くなった。一から起動も休止明けも。起動だけでなく、起動後の反応も全体的に遅い。起動が早くなるのは、ドライバをすべてWindows10用にしなければならないのかもしれない。
(2)文字が綺麗でない
Windows7の標準フォントのほうが数段綺麗。Windows10の標準フォントはなんか妙に縦長で小さくて見みにくい。他の人もそう思うようで、
こんなツールもある。Windowsシステムフォントはこれで大方変更されるけど、一部まだおかしいところがあるし、アプリごとにフォント設定を持っているものは影響が及ばないので困る(Chromeも一部そんな感じ)。
Appleもそうだけど、中華漢字フォントを日本語圏で使うのはヤメれ。本当に汚い。中国の陰謀(圧力)じゃないのだろうかと思ったりする。日本語漢字は中国漢字とは似て非なるものだということを英語圏の人間にわからせなければ。
個別フォント設定
(2-1)Skype:ツール~設定~チャット設定~チャット表示スタイル~フォント
(2-2)Chromeの表示フォントを強制的に変更するときは
こちら。標準のフォント設定だけではうまくフォント設定されないことがあるようなので(asahi-netのブログ管理画面など)。これでもうまくいかない=Firefoxとは異なる表示になるサイトもあるので、Chromeのバグではないかと思ったりもしてる。
(3)アイコンが綺麗でない
アイコンもなんか下手な絵に変わって美しくない。フラットUIなんてAppleだけのローカルはやりにしてくれ。
一部は以下のようにして変更できる。ただし、Windows7のファイルが必要。
(3-1)Windows7のWindows\System32\imageres.dllをコピーしてくる。今後アイコン表示にこのファイルが必須になるので、imageres7.dllとでもリネームして、Windows\SysWow64\にコピーする。Windows10にも同名ファイルがあるので、気をつけること。
(3-2)コントロールパネル~個人設定~デスクトップアイコンの変更を開く
(3-3)変更したいアイコンを選択し、「アイコンの変更」で、参照を押してWindows\SysWow64\imageres7.dllを選択する。PCとネットワークはこの中にある。
(3-4)ゴミ箱だけはここにないので、
ここからダウンロードしてくる。解凍して、同じ場所にコピーし、同じようにして変更する。
(4)日本語入力が起動毎にMSが設定される。
7では優先順位を付けておけば、その最高優先度のものが標準では使われるが、10ではとにかくMSのを使わせようとする。
コントロールパネル~言語~詳細設定~入力方式の切り替えでアプリウインドウごとに異なる入力方法を設定するを外すと一応大丈夫になるが、代わりにアプリごとの設定ができなくなる(この場合、設定してないアプリはすべてMSが一番になる)。
→これをしても、再起動するとまたMS一番にされてしまう。MS日本語入力削除したろか?
(5)Firefoxのブックマークツールバーがおかしくなる
FirefoxはWindows10上で再インストールした方がいいみたい。プロファイルを全バックアップして、 アンインストールして、再度インストールする。バックアップ方法については
ここ。
(6)多くの設定は引き継がれるが、キーボードの入れ替えなどしていると外れる。
キーボード関係のレジストリが変わったからだと思われる。
うちではChangeKeyというのを使っているが、再登録が必要だった。
(7)コントロールパネルがわかりにくい
一応、スタートメニューのところで右クリックすると旧来表示が出せる。
ただし、次のClassicShellを導入するとできなくなる。
(8)スタートメニューが使いにくい
Windows7のそれに慣れていると、10のはとても使いにくい。50音分類なんて要らない。
なので、
ClassicShellというのを導入して、出来るだけ7のに近づける。 標準では英語になっているので、設定で日本語を選んでおく。
同様のものは他にもあるようなので、好みに応じて導入するといいかも。
なお、(7)で書いたとおり、これを導入するとスタートメニューが右クリックでのコントロールパネル前表示ができなくなるが、スタート~右側のコントロールパネルの上でダブルクリック、で表示可能。
(9)スタートメニュー横の検索またはCortanaの入力欄が邪魔
タスクバーの上で右クリック、Cortana(または検索)~表示しないを選択する。
(10)デスクトップの整列条件が標準に戻るので再設定が必要
(11)時計の自動同期がなされない。というか、時計が狂ってる。
標準で設定されるインターネット時刻の同期先(time.windows.com)がエラーを起こすためで、コントロールパネル~日付と時刻~インターネット時刻~設定の変更でtime.nist.govなどを選んで今すぐ更新~OKしておく。
(12)Google Chromeでアドレスバーのところに検索文字を入れて検索しようとすると失敗することが非常に多い
なので、別途検索を選んで行うしかない。ものすごく面倒。同じバージョンのChromeでもWindows7では発生しなかったので10の問題。
→一旦空白画面が表示されて、10秒以上経ってから結果が表示されることもある。Chromeは昔は軽快だったけど、今やIE以上に遅い。利用価値がどんどん下がっている。
Windows10上では前述の表示フォントの問題もあり、もはや使いものにならない気もしてる。
(13)エクスプローラーの操作がリボンで非常に使いにくい。
リボンはMSが作った最悪のインターフェースだと思う。目的の操作をするの手間が掛かり過ぎるし覚えにくい。これもClassicShellである程度従来型に近く調整できる(標準ではいまいちだけど)。
(14)pdfを開こうとすると、規定のプログラムをAcrobatに設定してもAcrobatDCで開くようになった。
しかたないのでDCを削除。なんかアプリケーションの割当て周り(のWindows7からの移行部分)にバグが有ると思う。
(15)コントロールパネル内でマウスのホイールが効かないことがある
Windows10の設定から開くとダメになる。旧来形式で開くとOK。
ものすごく不便。この意味でもWindows10形式コントロールパネルは不要。
→(20)にまとめ(16)プログラムが実行できないことがある
アップデートとかすると、
![]()
と表示されて止められることがある。フリーウエアに多い。
もし確実に問題がないことがわかっているなら、「詳細情報」を押して、
![]()
を表示して、「実行」する。一度実行すると記録されるので、2回目以降は表示されない。
(17)IO-DATAのRAMディスクソフト「RamPhantomEX」はそのままでは使えない状態になる。
ドライブは出来ており一見使えそうに思えるが、アクセスすると「ファンクションが間違っている」というエラーが発生する。
回避するにはフォーマットをFATにする必要がある。NTFSではエラーが発生する。
V1.01およびWindows8対応のV1.10で確認(FATの確認は後者のみ)。
(18)e-TAXなどで使う電子カードリーダーRW-5100は接続するだけでOK。ドライバは自動的にインストールされる。
通常なら接続から5分もすれば利用可能に成ると思う。
SHARPのサイトからWindows8用の動作確認ツールをダウンロードしてきて確認すればなおOK。
とはいえ、住民基本台帳カード内の電子証明が有効期限切れだともう更新できないので、マイナンバーカードにする必要があり、しかもそのカードは非接触式なのでこのリーダーは使えない。
(19)IO-DATAのマッハドライブの設定からCドライブが外れる可能性がある。
なんかCドライブのアクセスが早くないような気がして調べたら外れてた。
念のため確認したほうが良い。
(20)Edgeでマウスホイールが効かない
うちではマウス動作支援のためにZtopと言うフリーウエアを導入しているが、これが原因だった。
Windows10形式の設定でマウスが効かないのもこれ。
解決法は、すべての設定を再度し直すこと。元の設定を書き留めておいて、いったんすべての設定をOFFにして「OK」(ZTopも終了したほうが良いのかも)。再起動して設定を戻して「OK」。うちの環境ではこれで治った。64ビット環境ではZTop/ZTop64の両方で設定。以下がうちでの動いている設定。ひょっとしたら、「ホイールを直下のウインドウへ送る」のチェックは入れたらダメなのかもしれない。
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Ztopの他、類似のソフトで同様の現象が発生するらしい。
こちらも参照。
とにかく、技術的にはどうなんだか知らないけど、遅い+デザイン的にダサすぎるので、Windows7で問題ない人にはあんまりおすすめしがたい感じ。DVDやBluray再生ソフトは軒並み使えなくなるし、VietualXPも使えないしで、このアップデートはいろいろと自分で出来る人向けかと。アップデートを全員に「ほぼ」強要しているマイクロソフトの馬鹿さ加減には呆れる。